学校給食の残さを回収したり
豆腐屋さんのおからを回収したり
鶏の餌や畑の肥料を仕込んだり
積んで 下ろして
洗って 干して
20年以上も続けているうちに、この単調作業が、いつの間にか好きになっていた。
「そういう作業の時間も、労働コストとして販売価格に入れてる?」
以前そう心配して、厳しいことも言ってくれてた同級生が、闘病の末に亡くなった。彼女はプロの経営者だった。死の床で、彼女は自身の残り少ない時間や、これまでの人生を経済的な視点で見積もったりしたのだろうか。
いや、そんなはずはない。
最後に送られたメッセージには、「今までありがとう。色々ごめんね」とあった。
人生なんて儚いもんだね。そして生きてるだけで素晴らしい。
ぼくはもう少しこの人生を楽しむことにするよ。
昨日も 今日も
たぶん明日も。